※添削用提出課題となっております。
では、実際に練習用グリッドシート(1)を用いて書き込んでいきながら、外観スケッチパースを書いてみましょう。
練習用グリッドシート(1)の内容
●設定基準
・黒線:平面図的基準線 −910×910
・青線:立面図(矩計図)的基準線
1FL=GL+600
1F階高=2900
(1F天井高=2400)
2F階高=2700
軒高=6200
・赤線:サッシ高さ
地盤面 水切りライン 1階床ライン 1階天井ライン
2階床ライン 2階天井ライン 軒高ライン 最高高さライン
上記@〜Gの高さは、建物の位置として以下のようになります。
以下の提出用課題(事例2)の図面(下記の平面図、立面図)にもとづいて、練習用グリッドシート(1)に外観パースを書いてみましょう。
見る方向は、建物正面から右側の方向から見るスケッチパースとします。
[1]軒高までの建物の高さを決めます。
X方向で6,370(7ピッチ=7マス)、Y方向で3,640(4ピッチ=4マス)で、線を引きます。(水切りラインは、なぞって書き入れます)
また、グリッドシートの地盤面の線()と軒高の線()をなぞり、立方体を書きます。
[2]東側立面図に基づいて、グリッドの位置を確認しながら、サッシやドアを書き入れます。
[3]同様に南側立面図に基づいて、グリッドの位置を確認しながら、サッシやドアを書き入れます。
[4]切妻屋根を書きます。
まずは妻面の三角形を書きます。棟の位置(東側立面図では、カベの真中)のラインをタテに引きます。そのラインと、グリッドシートにある最高高さラインとの接点が屋根の棟の位置になります。
[5]棟の位置の接点と、東側カベ面の角とを結んで、三角形の妻面をつくります。
[6]棟の位置の接点から、今度は棟の線を引きます。接点からグリッドシートの最高高さのラインにならって引きます。また、反対側の妻面の勾配の線は先ほど引いた妻面の角度にならって引きます。
これで建物のボリューム出しは完了です。
|
|
[7]破風を屋根の勾配にならって書き込みます。
又、カベ仕上げの表情や、サッシまわりの化粧枠(トリム)や、玄関ドアまわりのタイルをデザイン的に書き込めば完成です。
|
|
今回の課題では下図の[4]の位置から見たパースを描くことになっていますが、普段スケッチパースを書くにあたりどちらの方向から見た絵にするのかを決めます。
一般的には、斜め方向([2]または[4])から見た絵にするのがよいです。
その場合には、一番手前の角を基準(基準線)とし、左右の面が各々の立面図の姿となります。
例えば図(1)のように建物右側の方向から見た絵にする場合、基準(基準線)となる角の左側は「南側立面図の姿」となり、右側は「東側立面図の姿」となります。
また図(2)のように建物左側の方向から見た絵にする場合は、左側は「西側立面図の姿」となり、右側は「南側立面図の姿」となります。