グリッド描法について

*自具とは
あるものを製作する上で、自分なりに役立つ定規や道具のことを「自具(分の道分で作る道)」と呼びます。

今回ご紹介するスケッチパースでの外観の書き方は「自具」としてのグリッドシートを下敷きにして書いていくやり方をご説明します。

●事例1:以下のような平面・立面の建物をグリッドシートを下敷きに書いたものが外観パース1となります。

平面図 立面図
[平面図] [立面図]

外観パース1・断面図
ワンポイント

立面図にもモデュールグリッドをあらかじめ引いておくと、わかりやすくなります。

外観パース1の図でわかります通り、グリッド描法とは、あらかじめモデュール(W910×D910×H910 または W1000×D1000×H1000 など)にあわせた基準線によるグリッドを作り、図面(平面図や立面図)上のグリッドにあわせてアイテム(ドア、サッシ、屋根など)をつけ加え書き込んでゆく書き方です。



ここでは、より簡単にグリッド描法で書けるように、グリッドの設定を決めた形のグリッドシートを使いながら書き進めるようにいたします。

床面はモデュール寸法に基づいたグリッド描法で書きますが、高さ方向に関しては、モデュール寸法の線ではなく、

  1. 地盤面
  2. 水切りライン
  3. 1階床ライン
  4. 1階天井ライン
  5. 2階床ライン
  6. 2階天井ライン
  7. 軒高ライン
  8. 最高高さライン

のレベルに設定したグリッド(線)にしておきます。

また、補助線として各々ハキ出しサッシのラインと腰窓サッシのライン、屋根破風の高さのラインを入れた形に設定します。

以上の設定でできあがったグリッドシートが、「提出課題1 外観スケッチパース」を作成するための「練習用グリッドシート(1)」となります。

(練習問題の後で、グリッドシートの自具の作り方を説明いたします。高さ方向の線引きだけで簡単に独自のグリッドシートが作成できます。)

このグリッドシートを用いて、立面図通りにサッシを書き入れ、ドアをつけ、屋根をのせれば、外観のボリューム書きは終了です。

では、実際に練習用グリッドシート(1)を用いて書き込んでいきながら、外観スケッチパースを書いてみましょう。