2008/09/19
■「コンサルティング」とは相談に応じるという意味です。「コンサルタント」とは相談に応じる人ということになります。私たちの業界だけでなく、様々な領域で様々な専門のコンサルタントがいます。
■私たちの業界の「コンサルティング」とは、快適な生活環境を作りたいと願う生活者の要望に応え、それを実現するまでを領域とします。当然建築という手段を介して、その実現を図ることになりますので、応対や提案のみならず、それを作り上げるまでがその領域で、幅広い専門性を要求される仕事となります。
■住まいづくりに携わる専門家として、建築士やインテリアプランナー、インテリアコーディネーター、キッチンスペシャリスト、福祉住環境コーディネーターなどの資格がありますが、「コンサルティング」という項目を試験審査基準においている・・・職能の基本知識としているのは「インテリアコーディネーター」と「キッチンスペシャリスト」だけです。
■「キッチンスペシャリスト」のコンサルティング力についての要求がどれだけのものが詳しくはありませんが、「インテリアコーディネーター」の「コンサルティング」については、コーディネーターという職能においては、インテリアの知識や技術と不可分な専門領域として位置づけられてきました。
住宅産業は、その応対や生活提案において、ライフスタイル空間提案業という捉え方出なければ、お客様の要求に応えきれない時代となりました。そこで要求されるのが、コンサルティング力です。
■「コンサルティング」というと、よくお客様の要求を把握する手法のように捉えられていますが、むしろ、要求を作り出す技術といった方が適切のように思われます。
お客様の言葉にならない要求や、内在する要望を引き出し、顕在化させて、トータルな空間提案にまとめ上げ、要求を具体化する、実現する、満足を作り出す、まさにそのプロセスが「コンサルティング」ですが、そこには、「コンサルティングサービス」という姿勢が求められます。
2008/09/08
最近、ある業界紙の紙面に「感性価値」という言葉を見つけました。
ハード志向の業界に「感性」という言葉が以外で、調べてみました。
■「感性価値」とはなにか・・・。
経済産業省の「感性価値イニシアティブ」という、需要喚起のための経済政策提言から来た言葉です。
建築業界・住宅業界だけについて述べたものではなく、全経済界に向けた発信です。
消費が伸びない時代を向かえ、生活者の感性からの要求、すなわち心の充足を満たす商品やサービスの研究・開発が必要だと言うものです。
→経済産業省:「感性価値イニシアティブ」について
■私たちの業界に置き換えて言うならば、「ライフスタイル実現」の場としての空間の提案とその空間づくり・・すなわち満足づくりへの転換が必要であり、「機能」や「価格」、「企業や商品への信頼感」といった従来の価値軸では、売れない、利益が取れない時代を迎えた、・・・ということです。
■生活者の要求の変化という視点から見てみますと、私たちの業界でも、その必要性は、ずーっと以前から言われてきたことです。私たちは、満足づくりの「コンサルティング」という視点から、要求の変化とそれへの対応として、戦略の組立てや理論構築、人材の育成と取り組んできています。
しかし、確かに今ひとつ、それらは住宅建築や販売の現場には定着してきませんでした。
なぜ、今「感性価値」が問われる時代であるのかを考えますと、本当に売れない、厳しい時代が到来したということなのでしょう。バブルが崩壊し、「いよいよ」と思った時期も、振り返ってみると、そんなに「売れない」時代ではなかったのです。また生活者の需要がそこまで成熟化していなかったともいえますが・・・。
■私たちの業界は、「建築」を手段としながらもそのビジネスの本質は、すでに「ライフスタイル創造」事業と変化しています。「マーケティング」の基本論のひとつに「需要創造」がありますが、潜在化する要求をどう顕在化させて、そこに必要性・・・需要を作り上げるか・・・、「商品」や「サービス」を作り上げる「人」とその専門性、「技術」「理論」が必要とされる時代の到来です。