住宅コンサル&プレゼン講座

住宅業界の「感性価値」を考える

2010/12/15

 

最近、ある業界紙の紙面に「感性価値」という言葉を見つけました。

ハード志向の業界に「感性」という言葉が以外で、調べてみました。

 

■「感性価値」とはなにか・・・。

経済産業省の「感性価値イニシアティブ」という、需要喚起のための経済政策提言から来た言葉です。

建築業界・住宅業界だけについて述べたものではなく、全経済界に向けた発信です。

 

消費が伸びない時代を向かえ、生活者の感性からの要求、すなわち心の充足を満たす商品やサービスの研究・開発が必要だと言うものです。

 

 経済産業省:「感性価値イニシアティブ」について

 

 

 

■私たちの業界に置き換えて言うならば、「ライフスタイル実現」の場としての空間の提案とその空間づくり・・すなわち満足づくりへの転換が必要であり、「機能」や「価格」、「企業や商品への信頼感」といった従来の価値軸では、売れない、利益が取れない時代を迎えた、・・・ということです。

 

■生活者の要求の変化という視点から見てみますと、私たちの業界でも、その必要性は、ずーっと以前から言われてきたことです。私たちは、満足づくりの「コンサルティング」という視点から、要求の変化とそれへの対応として、戦略の組立てや理論構築、人材の育成と取り組んできています。

 

しかし、確かに今ひとつ、それらは住宅建築や販売の現場には定着してきませんでした。

なぜ、今「感性価値」が問われる時代であるのかを考えますと、本当に売れない、厳しい時代が到来したということなのでしょう。バブルが崩壊し、「いよいよ」と思った時期も、振り返ってみると、そんなに「売れない」時代ではなかったのです。また生活者の需要がそこまで成熟化していなかったともいえますが・・・。

 

■私たちの業界は、「建築」を手段としながらもそのビジネスの本質は、すでに「ライフスタイル創造」事業と変化しています。「マーケティング」の基本論のひとつに「需要創造」がありますが、潜在化する要求をどう顕在化させて、そこに必要性・・・需要を作り上げるか・・・、「商品」や「サービス」を作り上げる「人」とその専門性、「技術」「理論」が必要とされる時代の到来です。