住宅コンサル&プレゼン講座

「ライフシーンプラン」は縮尺1/50の平面図で

2010/12/15

「暮らしの見えるプレゼンテーション」は生活を図面に落とし込むことと御説明しました。

生活というのは暮らしそのものですから、図面に落とし込むことはできません。しかし、暮らしを道具に置き換えることによって、図面に落としこむことができます。

私たちはこれを「ライフシーンプラン」とよんでいます。

 

ソファがあれば、くつろぎが見えてきます。くつろぎ方が見えてきます。本を読む、昼寝をする、テレビを見る、音楽を聴く、ゲームをする・・・、どのように過ごすかは、お客様が話してくれます。そういったシーンを御提案することで、さらに深く御要望を引き出すことができるのです。

 

ダイニングテーブルがあれば、食事や団欒、家事や子供の勉強、また友人知人との楽しい交流まで話が広がっていくでしょう。そんなお話から、お客様の趣味が見えてくるかもしれません。

食事をするだけではなく、そのテーブルを囲んで、家族のいろいろな暮らしのシーンが見えてきます。コミュニケーションが見えてきます。よい場を作ってあげると、家族の会話が良くなるのです。

家族人数分の大きさではなく、大きな大きなテーブルが欲しくなるかもしれません。

大きなテーブルにあわせて、大きな空間が欲しくなるかもしれません。

吹抜けがあるといいな!・・・暖炉が欲しいな!・・・テラスがあれば、ホームパーティができるな!・・・。

 

そして、そこで過ごすことが多くなると、それぞれのシーンに必要な物を収納する場が必要になるでしょう。

 

こうして、そのご家族の空間の姿が、どんどんはっきりとしてきます。

 

いかがですか?

御家族の暮らしの物語がどんどん出来上がって行きますね。

 

こんな物語をやり取りしたり、組み立てていく「ライフシーンプラン」は、100分の1の図面では小さすぎます。しっかり空間がイメージできる50分の1の図面で打合せしましょう。

 

100分の1の図面では、・敷地に対する建築の配置、・空間のゾーニングや広さ などの検討に適しています。

また家具のレイアウトがされていないと、暮らしが見えてきません。

 

50分の1の平面図は、家具の配置をすることによって暮らしが手に取るように見えてきます。またさらに動線や視線の計画、収納の位置や量の確認、扉の開閉、照明やコンセント、スイッチなども適切に計画できます。

 

形の見えない住宅を作り上げていくためには、生活を明確にイメージしていくことが必要です。また、住まい手と造り手がそのイメージをしっかり共通のものとしていかなければ、満足いくものを御提案し、作り上げていくことは難しいでしょう。

計画時、住まい手ご自身も、まだ自分たちの住まいについてのイメージを、しっかりとは把握してはいらっしゃいません。「ライフシーンプラン」をベースにお客様とお打合せすることによって、より深くお客様の御要望を引き出していくことができます。